クロンナウア氏によれば、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などのアラブ諸国は最近、外交政策を大幅に活発化しようとしている。特に米国が中国との競争に集中するようになった後、協力のための新たなパートナーを模索していると指摘している。
またクロンナウア氏は、サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、早かれ遅かれ、米国の支援なしに自力でイランに対抗しなければならないことを理解しており、それを目的として、中東における政治的・経済的影響を活発に拡大している中国との関係を調整しているとしている。
また「中国は、米国が積極性を低下させた場所ですぐに行動を起こしている」と指摘し、ペルシャ湾岸における米国の絶対的な覇権が終わりを告げようとしているという事実は、パワーバランスが歴史的な規模で変化していることを物語っていると結論づけている。
これより前、サウジアラビアを公式訪問した中国の習近平国家主席は、中国はサウジアラビアとの関係発展を中東政策の優先課題に据えていると言明し、サウジアラビアとの原油の取引を拡大し、エネルギー分野における大規模な共同プロジェクトを実現していく用意があると述べている。
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