EU、ウクライナ支援に反対を表明したハンガリーへの拠出凍結

EU(欧州連合)諸国は、12日、EU基金からのハンガリーへの拠出凍結額を以前の予定額より減額することで合意した。米紙ポリティコが報じた。
この記事をSputnikで読む
これまでEUは凍結額を75億ユーロとしていたが、12日、加盟国は、ハンガリーがウクライナ支援策を含む一連の問題に対する拒否を取り消すことを条件に、この額を63億ユーロまで減額することで合意に達した
またEUはハンガリーに対し、資金の受け取りまでに、司法制度の独立性の保障や汚職対策に関する27の是正措置を実施することを条件に、新型コロナウイルス感染症からの復興基金の中から58億ユーロを割り当てる計画を承認した。
EUは制裁を発動せずにウクライナで和平を達成できるはずだ=ハンガリー政府
欧州委員会は、9月半ば、「法の支配の原則への違反」からEUの予算を守るための条件設定規則をハンガリーに適用することを提案した。これは、EU基金からのハンガリーへの拠出額、約75億ユーロを凍結することを意味していた。
ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、ハンガリーは汚職撲滅、公共調達の透明性の確保、司法制度の独立強化に関する方策に関し、欧州委員会の要求をすべて遂行したと言明した。しかし、後に欧州委員会は、EU基金からの拠出の65%を停止するとの当初の提案を実行するとの決定を下した。
同国のペテル・シーヤールトー外相は、ハンガリーはEUからの深刻な打撃に備える必要があるとし、なぜなら「EUとリベラルなプロパガンダ機関」はハンガリーに対し、あらゆる手段の恐喝をおこなっていると述べた。
関連ニュース
ハンガリー政府、エネルギー関連で対露制裁の一部発動回避に成功
ハンガリー政府 EUの対露制裁は自身に跳ね返る武器
コメント