サンタクロースのソリにジェット推進装置を搭載するという痛快なアイデアを実現したのは、米国のエンジニアのロバート・マドックス氏。同氏はこれまで、ゴーカートやスケートボードにジェットエンジンを搭載したものを開発しており、ネット上では知られた存在だ。このソリは、マドックス氏の前作ゴーカート「ビースト」を進化させた作品で、ソリの後方にはパルスジェット3基が搭載されている。ネット上では、マドックス氏本人がサンタクロースに扮して特製ソリに乗り、雪の上をハイスピードで駆け抜ける動画が公開されている。
このソリの最高時速は、140キロメートルに到達するという。マドックス氏によれば、氷点下でエンジンを動かし続けるのは、プロパンガスのタンクが冷えすぎてエンジンをかけ続けることが難しいという欠点があるが、同氏の設計にはそういった問題はない。搭載された推進装置はディーゼルとプロパンを混合して使用するため、ジェットエンジンはほぼ瞬時に噴射する。
マドックス氏がこのソリに採用したパルスジェットは、可動部がなく比較的静かに作動する。パルスジェットは手作りのジェットエンジンの中で最もポピュラーなタイプのもので、安価に製作できる推進力だという。その一方で、この推進装置はかなり熱くなる。同メディアは、もしマドックス氏に倣ってこの特製ソリを作るのであれば、装置が十分に冷えるまで、あるいはプレゼントを届け終えるまではこのソリのエンジン部分に触れないようにと忠告している。
関連記事