独ショルツ首相、ウクライナにドイツ製戦車を供給しない3つの理由を説明

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、南ドイツ新聞のインタビューに対し、ロシアとの紛争激化を避けるため、ドイツがウクライナに戦車を供給する計画はないと明らかにした。
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ショルツ首相によると、ドイツはウクライナを支援し、IRIS-T防空システムや榴弾砲などの最新兵器を供給しているが、同時にこの問題に関して3つの原則を守っている。

「第一に、我々は可能な限りウクライナを支援する。第二に、NATO(北大西洋条約機構)とロシアの直接的対立を防ぐ。第三に、ドイツは単独で行動しないということだ」

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ショルツ首相は、自身の立場について毅然としているがバランスが取れていると表現し、ドイツ人はそれに満足していると示唆した。
ウクライナ側はドイツ製戦車「レオパルド2」の受領を期待しているが、ドイツ側はその供給を急いでいない。また、ショルツ首相は、ドイツはウクライナを引き続き支援するが、NATO同盟国の合意なしにはいかなる措置もとらないと述べた。ブルームバーグが報じたところによると、西側諸国はウクライナに戦車を供給しないという暗黙の了解に達したため、ドイツはここで先手を打って紛争激化の非難を浴びたくないのだろう。
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