外務省によると、今回訪日したのは「中央アジア+日本」対話の枠組みに参加する旧ソ連のカザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン、タジキスタンの5カ国の外相。
会談後の記者会見で林外相は、「厳しい国際情勢を踏まえ、ロシアを経由しない国際輸送路である『カスピ海ルート』について意見交換を行った」と述べた。また、中央アジアの持続可能な発展に向け、「人への投資」や「成長の質」などに重点を置いた新たな発展モデルを推進していく考えを示した。
このほか、会談のテーマはアフガニスタンやウクライナ情勢、北朝鮮問題など多岐にわたった。
「カスピ海ルート」は一般的には中国からカザフスタン、カスピ海を経由して、アゼルバイジャン、ジョージアなどを通り、黒海・欧州方面に抜ける国際貿易ルートのこと。中央アジア諸国は資源が豊かなことでも知られており、日本としてはエネルギー安全保障の観点からも協力を深化させたい考えだ。
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