王子は当時17歳だった少女に対する性的暴行で今年1月に訴えられており、その後被害者側に1200万ポンド(約20億円)を支払うことで和解した。
このスキャンダルを受け、英王室は王子の軍や慈善団体の名誉職を剥奪。王子は14人の王族のなかで末席の扱いに格下げされ、敬称である「ロイヤルハイネス(殿下)」の呼称も使われなくなっていた。また、11月に英内務省は、年間300万ポンド(約4.8億円)にのぼる王子の24時間体制の警備を取りやめると明らかにしており、民間の警備会社が担当することになっている。
「The Sun」は関係者の言葉を次のように伝えている。
「宮殿内でのアンドリュー王子の存在は終わりだ。国王陛下は明確に示した。アンドリュー王子は王室の責務を果たしていない」
英王室は王子の追放について公式のコメントを控えているという。
一方、王子はチャールズ3世の別荘で25日に行われる王室のクリスマス会には出席する予定。「宮殿内の存在は終わり」とは完全に王室から追放するという意味なのか、はたまた家族としての繋がりは保つものの、王室としての公務は許さないということなのか疑問は残る。
いずれにせよ王室をイメージダウンさせた王子が、チャールズ3世の頭痛の種となっていることは想像に難くない。少なくとも、王子が近々公の場で王室代表として姿を見せることはなさそうだ。
アンドリュー王子は故・エリザベス女王の第3子で次男。6月にはエリザベス女王に軍の名誉職と血統親王の称号の回復を願い出ていた。
関連ニュース