北朝鮮の「無人機」が南北境界線を越えて飛来してきたため、韓国はこれを破壊する目的で警告射撃を行った。
北朝鮮の「無人機」は、韓国北西部の京畿道の金浦市と坡州市、ソウル近郊の江華島周辺を飛行。これらの「無人機」に兵器が搭載されているのかどうかは分かっていない。
韓国YTNテレビによれば、北朝鮮の「無人機」による領空侵犯を受け、韓国では航空機30便の発着が一時停止されている。また韓国国防省は北朝鮮の無人機による領空侵犯を度重なる煽動とする声明を発表した。
韓国軍は北朝鮮の「無人機」を7時間にわたって追跡したものの、5機を撃墜することはできなかった。韓国軍はヘリコプターから約100発ほどの砲撃を行ったものの、1機は北朝鮮領内へと戻り、4機は韓国軍のレーダーから姿を消した。
韓国軍は軽攻撃機「KA-1」を投入したが、ソウルから東に約140キロ先の横城郡(江原道)で同機は墜落した。墜落の原因は不明。搭乗していた2人のパイロットは機体から無事に脱出した。韓国軍は、KA-1の墜落事故は北朝鮮に責任があるとの見方を示している。
同メディアによると、韓国当局は以前、2014年と2017年に南北境界線の南側で北朝鮮の無人機が出現したと発表している。