シベリアでスターリンの流刑地を復元 日ソ合作「おろしや国酔夢譚」の教会も

ロシア・シベリアのイルクーツク州の歴史公園で、旧ソ連の元最高指導者、ヨシフ・スターリンが若かりし頃に流刑先として送られた村の建物が復元された。園内には日ソ合作の映画「おろしや国酔夢譚」の撮影に使われた教会の建物もあるという。
この記事をSputnikで読む
この歴史公園は州都イルクーツクから40キロの郊外にある「タリツィ博物館」。ロシアの17~20世紀の村や開拓地の建物を再現している。
今回復元されたのはスターリンの流刑先の村役場。スターリンは住居が定まるまで役場で寝泊まりし、その後も所在確認のため定期的に出頭していたという。
1 / 3

博物館の街並み

2 / 3

流刑当時のスターリン肖像

3 / 3

「おろしや国酔夢譚」に登場したという教会

1903年11月、当時若き革命家であったスターリンは、反政府活動の罪で10年間のシベリア流刑を言い渡され、イルクーツク州に送られた。だが、スターリンはその約2ヶ月後の1904年1月には行方をくらましている。
また園内には、江戸時代にロシア帝国に漂流した大黒屋光太夫の冒険を描いた井上靖原作の日ソ合作映画「おろしや国酔夢譚」に登場した教会もある。この教会は撮影のために州内の別の場所から移転され、そのまま残ったのだという。2022年中には教会周辺の整備事業も完了したという。
関連ニュース
【解説】ソ連誕生から100年「ソ連は多大な犠牲と世界の模範の歴史」
ヒトラーが1933年にソ連でクーデター計画 ロシア対外情報庁の資料で明らかに
コメント