中国、無人偵察機「WZ7」 沖縄周辺で初確認

日本の防衛省は1日、中国軍の無人偵察機「無偵7・翔龍無人機(WZ7)」が沖縄本島と宮古島の間を通過して、太平洋との間を往復したと発表した。防空対応で「WZ7」の飛行が確認されたのは初めてだという。
この記事をSputnikで読む
防衛省によると、同日午前から午後にかけ、「WZ7」が東シナ海方面から飛来し、宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)を通り、太平洋上を飛行。その後、同様のルートを通り東シナ海に戻った。航空自衛隊は戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。
南シナ海上空で「危険な行為」 中国機J-11と米偵察機ボーイングRC-135 あわや衝突
宮古海峡は幅が200キロ以上あり、海岸から12海里以遠は公海、その上空も公空となっている。だが、防衛上の必要性から領空とは別に設定される日本の防空識別圏(ADIZ)の範囲内となっており、領空侵犯がなくても自衛隊はスクランブルで警戒と監視にあたっている。
「WZ7」の性能の詳細は明らかになっていないものの、米国の「グローバルホーク」に相当する純粋な偵察機とされている。一方で、戦闘時には対艦弾道ミサイルや巡航ミサイルを標的に誘導する能力があるとも指摘されている。
関連ニュース
露中への圧力は世界的危機を複雑化させる=専門家
【視点】日本の新たな国家安全保障戦略は東アジア地域の軍拡につながる恐れ=中国専門家
コメント