防衛省によると、同日午前から午後にかけ、「WZ7」が東シナ海方面から飛来し、宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)を通り、太平洋上を飛行。その後、同様のルートを通り東シナ海に戻った。航空自衛隊は戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。
宮古海峡は幅が200キロ以上あり、海岸から12海里以遠は公海、その上空も公空となっている。だが、防衛上の必要性から領空とは別に設定される日本の防空識別圏(ADIZ)の範囲内となっており、領空侵犯がなくても自衛隊はスクランブルで警戒と監視にあたっている。
「WZ7」の性能の詳細は明らかになっていないものの、米国の「グローバルホーク」に相当する純粋な偵察機とされている。一方で、戦闘時には対艦弾道ミサイルや巡航ミサイルを標的に誘導する能力があるとも指摘されている。
関連ニュース