ロシア正教会のキリル総主教は、1月6日12時から1月7日24時までのクリスマス停戦を提案した。これを受け、ロシアのプーチン大統領は、ショイグ国防相に対し、指定された時刻にウクライナにおける当事者の戦闘接触線全体に停戦体制を導入するよう指示した。プーチン大統領の命令に従い、軍に停戦命令が出された。
ゼレンスキー氏は、ウクライナ国民に向けたビデオ演説で「ロシアは今、クリスマスを隠れ蓑にして、ドンバスにおける我が軍の進撃を一時的にでも止め、装備、弾薬、兵士を我々の陣地に近づけたいのだ」と述べた。またゼレンスキー氏は、ロシアがこれを「息継ぎ」として利用し、「新たな戦力」を伴って戦闘を続けるとみなしているという。
ウクライナがクリスマス停戦の支持を拒否するという事実は、これよりも前、ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニーロフ書記も表明した。
一方、米国務省のネッド・プライス報道官も、ロシアが提案したクリスマス停戦について「我々の見解では、これを最もよく表す言葉が1つある。シニカルだ」と指摘。
また、米政府は、ロシアは軍の再編成に向けて一時停戦を利用する意図があると考えているという。「戦闘員を訓練する意図があれば、停戦と見なすことはできない」とプライス氏は話した。
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