マラト・カセム編集長はラトビア国籍を持ち、数年間モスクワに住み、メディアグループ「ロシア・セヴォドニャ」で勤務している。スプートニク・リトアニアも同傘下にある。カセム氏は12月30日、家庭の事情でラトビアに入国したところを拘束された。リガ裁判所はカセム氏の拘留を命じ、同氏はすでにリガ中央刑務所に移送されている。
カセム氏の拘束は、同氏がロシアメディアで働いていることへの報復であり、自身もラトビア当局による政治的迫害を感じており、このことは頻繁に口にしていたという。メディアグループ「ロシア・セヴォドニャ」のドミートリィ・キセリョフCEOがこれより前、スプートニク通信に明かした。
ロシア人権評議会メンバーは、ラトビアでは何年か前に、メディアグループ「ロシア・セヴォドニャ」およびスプートニク通信で働く「記者に対し同じ理由で圧力をかけていた」としている。当時はこれに対し国際NGO「国境なき記者団」が懸念を表明していた。