米大統領、南部国境で「移民危機」状況を視察

ジョー・バイデン米大統領は、「移民危機」状況を把握するため、大統領就任後初めて、南部国境を訪問した。
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バイデン氏を乗せた飛行機は国境の街エルパソに到着し、テキサス州の知事で、現在の民主党の移民政策を批判するグレッグ・アボット氏と会見した。
現在、米国には、このエルパソを通って不法移民が殺到しており、そのうちの多くがエルパソ中心部の大型テントに収容されている。アボット知事は、バイデン氏のエルパソ訪問を前に、国境で収容されている移民の送還を行っていないとして、連邦政府と民主党率いる市当局を非難していた。
今回バイデン氏は、アレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官、また移民問題を担当するカマラ・ハリス副大統領とともにエルパソ入りした。
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先週、バイデン氏は、南部に国境警備員を追加派遣し、不法移民の即時送還措置を拡大するよう指示した上で、法に基づいて、ニカラグア、キューバ、ハイチから、毎月3万人を入国させるよう提案した。さらにバイデン氏は、入国の申請、審査を迅速化するための専用のオンライン窓口を新設した。
2022年、米国に入国しようとする不法移民の数は約240万人に達し、45万人だった2年前から急増している。
バイデン氏は、エルパソ訪問後、メキシコで開かれる北米首脳会議に出席する。この首脳会議でも、地域の移民問題について話し合われることになっている。
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