1News TVは次のように伝えている。
「ニュージーランド政府は一刻も早いワクチンの入手を望んでいるものの、同国の規制当局は製造元の書類を必要としている。これはつまり『未承認薬』が接種に使われることになる」
専門家によれば、ニュージーランドで未承認のワクチンの使用が承認された例は今までになく、しかも、ワクチンの名前すら公表されていない。
同国保健省のヴェラル次官によれば、未承認の医薬品の宣伝は違法であるため、ニュージーランド政府はワクチンが入手可能になったとしても、名称は発表できない。ヴェラル次官は、ワクチンの適性判断は各人が医師に相談することができると述べている。
1News TV によると、8月の段階で、米国、豪州、英国の当局でサル痘の推奨ワクチン「ジンネオス」の使用を検討されていると報じられていた。ジンネオスはデンマークのバイオ医薬品会社ババリアン・ノルディックの天然痘ワクチン「インバネックス」の米国での販売名。ニュージーランドが備蓄するジンネオスは2万人分足らずで、医師の診断による接種の推奨は1月15日から受けられるようになる。
ニュージーランドではこれまでに41人のサル痘感染が確認。世界では、110カ国で8万3000人が感染し、そのうち66人が死亡している。
世界保健機関(WHO)のアダノム事務局長はコロナウイルスとサル痘のパンデミックは2023年中に解除される可能性があると指摘している。
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