岸田首相は、9日からフランス、イタリア、英国、カナダ、米国を訪問。G7各国首脳と会談し、今年5月に開催されるG7広島サミットに向けた議長国としての考え方を説明する。
マクロン大統領との首脳会談を前に行われた共同記者発表で、岸田首相はG7広島サミットについて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持するG7の強い決意を示すと表明した。
また、中国を念頭に「東シナ海や南シナ海では力による一方的な現状変更の試みが強化され、安全保障環境が厳しさを増している」と訴え、「フランスと共同訓練などの実質的な協力を引き続き推進していきたい」と述べた。
首脳会談の中で岸田首相は、昨年12月に改定した日本の新たな国家安全保障戦略をマクロン大統領に説明する模様。その上で、日仏両国の安全保障協力を深化するため、今年前半に外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催する意向を明らかにした。
一方、マクロン大統領はウクライナ情勢をめぐり、エネルギー危機に陥る欧州に日本がLNG(液化天然ガス)を融通したことなどに対して感謝を述べた。
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