【視点】ロシアの専門家 韓国は核兵器を保有しない

韓国での核配備の可能性は危険な動きだが、韓国当局が発言以上のことをすることはない。ロシア科学アカデミー米国・カナダ研究所のアレクサンドル・パノフ主任研究員が、スプートニクの取材に対し、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、第三国が韓国国内に核兵器を配備したり、独自の核兵器を作る可能性について発言したことについて、このような考えを示した。
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パノフ氏は、このような動きは朝鮮半島だけでなく、地域全体を不安定にさせると指摘している。また、米国は尹大統領の発言を支持する可能性が高いが、韓国自身は曖昧に受け止める可能性がある。

「これは軍事衝突に発展しかねない。だから、かなり危険な動きなのだ。しかし、実行に移されることはないだろう。中国は強く反対するだろう。韓国は中国の考えに注意を払うからだ。韓国が米国のミサイル防衛システムを自国領土に配備した際、中国は断固として反対し、韓国はもうそのようなミサイルを国内に配備しないという声明を出さざるを得えなかった」

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これよりも前、北朝鮮の金正恩総書記は核戦力の強化が必要であるとの考えを示し、より強力な大陸間弾道ミサイルの製造計画について発表した。このため、韓国内では米国の核兵器の配備や核資産を用いた演習に関する議論が起きている。
尹大統領は11日、AP通信のインタビューに対し、米国と韓国は米国の核資産に関する見通しについて、「共同計画と共同実施」を協議していると明らかにした。
また尹氏はこの日、独自の核武装論についても言及。尹氏は、北朝鮮の挑発のレベルがさらに高まれば、韓国が「戦術核の配備や独自の核(兵器)」を保有することもあり得ることであり、「もしそうなれば、韓国の科学技術により、より早い時期に韓国も(核兵器を)保有することができる」との考えを示した。
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