DRDOの若手科学者研究所のシヴァ・プラサド所長が率いる研究チームは、頭部にカメラ、脳には特殊な電極が埋め込まれたラットを使って実験を行っている。研究チームによると、そのカメラが写した画像を見て、ラットの脳に命令を送るという。
従来のロボットだと、狭い場所に入ったりすることは難しいが、ラットは機動性が高いため、狭い場所にも入り込むことができ、壁を伝って移動することもできる。このためテロ事件などで部屋を捜索しなければならない時に、この「サイボーク・ラット」が活躍できる可能性がある。
研究者によると、ラットはこういった作業に対する持久力があり、人間が適宜に応じて餌を与えることでミッションを達成するようにラットを誘導していくという。
プラサド氏は、「研究のフェーズ1では、ラットの脳に電極を埋め込んでいるが、フェーズ2では、ワイヤレスで行うつもりだ。実験には3〜4匹のラットを使っている」と語っている。
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