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馬術競技用のクローン馬が誕生 中国

中国でこのごろ、馬術競技用としては同国初となる馬のクローンがお披露目した。クローン馬の名前は「壮壮(ジュアンジュアン)」で、現在7ヶ月。オリジナルである純血のアラブ種競走馬「ウルスラ」とは瓜二つだという。
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クローン作成を手掛けたのは中国の「SinoGene」社。2007年にドイツから中国にやってきたウルスラから体細胞を採取した。ウルスラは中国やその他の国の馬術競技で多くの賞を受賞している。代理母の役割は中国の馬が担った。その結果、2022年6月16日にクローン馬が生まれた。荘荘の毛はウルスラと同じ黒色で、鼻と四肢に少しの違いがみられるという。
SinoGeneの副社長で科学者でもあるジャオ・ジャンピン氏は、クローン馬の作成の目的は中国独自の一流の競走馬の品種を繁殖させることだと語る。繁殖のために輸入された種馬や牝馬には問題が発生することが多く、結果的には子孫を残すには不向きだという。また、自然な方法で馬を繁殖させる場合、子馬が常に親の最良の特性を受け​​継ぐとは限らず、特定の一部のみを継承する可能性がある。一方、クローンの場合は、オリジナルの個体のすべての特徴を備えた正確な遺伝子コピーを作成できる。同時に、この方法は「代理母」にとっても安全であり、牝馬は将来も子孫生み続けることができるとしている。
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ロシアの生物学者で露科学アカデミー遺伝学研究所のセルゲイ・キセレフ氏は、荘荘の誕生について次のように述べている。

「馬のクローンは2000年代中ごろから作られている。2012年から国際馬術連盟はクローン馬の競技参加を認めている。馬のクローン作成では1頭作るのに数百の牝馬の細胞をインプラントする必要がある場合もあるから、とてもコストがかかる。それでも、チャンピオン馬のクローンや高い成果を見込める畜産馬のクローンということであれば、それだけの価値はあるかもしれない」

スプートニクはこれまでに、SinoGene社がつくった世界初のホッキョクオオカミのクローンについても報じた。
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