バチカン、40年前の少女失踪を再捜査 Netflixドラマで新証言

バチカン市国(ローマ教皇庁)の検察当局はこのごろ、1983年に15歳の少女が失踪した事件の再捜査を行うと明らかにした。「Vatican News」や「AP通信」など複数メディアが伝えている。
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1983年、現地銀行職員の娘のエマヌエラ・オルランディさん(=当時15)は、隣接するイタリア・ローマにある音楽学校の授業に出席するためバチカン市国内の自宅を出たのを最後に行方不明となった。
この捜査再開が決定したのは、動画配信サービス「ネットフリックス(Netflix)」で事件をモチーフにしたドキュメンタリードラマ「バチカンの少女(Vatican Girl)」が公開された数カ月後のことだった。エマヌエラさんの家族は、イタリア議会に対しても事件の解決を求めてかけあっていた。
事件の全容は明らかになっておらず、全4回のドラマでは様々な可能性が指摘されている。当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世暗殺計画やバチカン銀行の資金スキャンダルに巻き込まれたとする陰謀論のようなものから、ローマのマフィアに連れ去られたとする説まであるという。
作中ではエマヌエラさんの友人が、失踪の1週間前にバチカンの高位聖職者からセクシャル・ハラスメントを受けていたという新証言も紹介されていた。
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