トルコ大統領、スウェーデンとの関係は「はるかに緊張する」可能性がある

トルコのエルドアン大統領は、スウェーデンがトルコで禁止されているクルド労働者党(PKK)に対して行動を起こさない場合、トルコとスウェーデンの関係は「はるかに緊張する」可能性があるとの考えを表明した。
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エルドアン大統領は、同国・ムーラで行われた若者との会合で「この状況に対して行動を起こさなければ、スウェーデンとの関係はさらに緊張するだろう」と述べた。
PKKの活動はスウェーデンだけで行われているわけではないという。エルドアン大統領は次のように語った。

「もちろん、(PKKの活動は)スウェーデンだけで行われているのでなく、フィンランドだけで行われているわけでもない。ドイツでは行われていないのか?フランスでは?イギリスでは?残念ながら、これらのテロ組織は、これらすべての国で出現し続けている。もちろん、トルコとしては、組織に対してしかるべき方法で態度を決定する」

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これに先立ち、ストックホルムではPKK支持者による集会が開催され、そこで彼らはエルドアン大統領に対して数々の侮辱的な発言や身振りをした。スプートニク通信の消息筋によると、トルコのスウェーデン大使はトルコ外務省に召喚され、この集会に関して抗議を受けたという。一方、トルコのムスタファ・シェントップ国会議長は、以前予定されていたスウェーデン国会議長のアンカラ訪問を中止した。エルドアン大統領の弁護士は、この行為に関連してトルコの検察総庁に告訴し、刑事訴訟が開始された。
フィンランドとスウェーデンは、ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦を受けて、2022年5月18日、NATOの事務総長にNATO加盟を申請した。現在、30カ国のうち、ハンガリーとトルコが両国の加盟批准に反対している。
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