スカイ・ニュースによると、キャリック被告は兵役を終えた後、2001年8月にロンドン警視庁に入庁し、2009年から議員や要人などの警護を担当した。ロンドン警視庁によると、被告に対して過去2回調査が実施されたが問題はみつからなかった。被告は2021年10月に強姦容疑で逮捕され、停職処分を受けた。
調査では、警察官の仮面の下に隠れていたマニアックな性的趣向が明らかになった。被害者とは、ネットやイベントなどで知り合ったという。被告は警察官という身分を利用して被害者を信用させ、自宅へ誘い込み、暴力をふるったり、非人道的な苦痛や屈辱を与えていた。数か月または数年にわたって監禁され、強姦や虐待を受けていた女性もいたという。女性たちは長い間、被害について語ることを恐れていた。スカイ・ニュースによると、キャリック被告は9人の女性を強姦したことを認めた。
また調査では、2021年より前にロンドン警視庁がキャリック被告に対して9件の訴えがあったのを認識していたことが明らかになった。被告は強姦、ドメスティック・バイオレンス、セクシャルハラスメントで訴えられていたが、起訴はされていなかった。警察は、被告の不正行為に全く気づくことができなかった。
ロンドン警視庁は「この男がアグレッシブな行動を起こす傾向にあることにもっと早く気づかなければならなかった。それができなかったため、この男を組織から解雇する機会を逃してしまった」と発表した。
スプートニク通信は先に、2000年に14歳と17歳の少女2人を誘拐し、3年以上にわたって地下室に監禁、レイプや虐待を行っていたロシア人のヴィクトル・モホフについて報じた。モホフは2021年、17年間の獄中生活を終えて釈放された。
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