「チャンネル1杯」では、ロシアフィギュア界のスター選手らが北京五輪団体金のカミラ・ワリエワ選手(16)が率いる「ナス・ニェ・ダゴニャット(私たちには追い付けない)」と、平昌五輪女子シングル金のアリーナ・ザギトワ選手(20)が率いる「クラスナヤ・マシナ(赤い車)」の2チームに分かれ、団体戦を競う。各チームからそれぞれ男女シングル4人ずつ、ペア2組が出場し、SPとFSの合計点で優勝チームを決める。
注目の女子シングルでは、氷の皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏に師事するソフィア・ムラヴィヨワ選手(16、ワリエワT)が持ち前の表現力で会場をわかせた。85.54点を獲得し、この日の女子シングルではトップに。滑走後のインタビューでは「とても嬉しい」と笑顔をみせた。
2位には完成度の高い4つの3回転ジャンプを成功させたアデリヤ・ペトロシャン選手(15、ザギトワT)が83.80点で続いた。
昨年12月の露選手権で優勝したソフィア・アカチエワ選手(15、ザギトワT)は最初のトリプルアクセルで転倒したものの、そのほかの3回転は成功させ耐え抜いた。だが74.37点にとどまり、演技終了後には悔しそうな表情をみせた。
最終滑走となったのは過去に世界選手権で優勝経験もあるエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(26、ワリエワT)。女子では10代の強豪選手がひしめくなか、持ち前の妖艶な演技でファンを魅了した。滑走後には観客席から「インペラトリッツァ(女帝)!」と歓声もあがった。得点は74.32点だった。
また、アナスタシア・ジニナ選手(16、ワリエワT)が演技中に転倒後、立ち上がれなくなる場面があった。プログラムを最後まで滑りきれず、スタッフの補助を借りながらリンクをあとにした。骨折はないが、大腿部の挫傷を負った。これを受け、ザギトワチームの得点最下位の結果を差し引く措置がなされた。22日のFSではクセニア・グシナ選手(16)が代滑走する。
男子ではアンドレイ・モザリョフ選手(19、ワリエワT)が、4回転サルコウと3回転トウループのコンビ、トリプルアクセル、4回転トウループを成功させる完璧な演技で104.36点を獲得。12月の露選手権で優勝したエフゲニー・セメネンコ選手(19、ワリエワT)は4回転に挑むも着氷ミスなどで減点となり、88.18点にとどまった。
また、この日はペア、アイスダンス(後者は得点には加算されない)の演技も行われた。
また、現時点ではザギトワ、ワリエワ両選手はチームリーダーとして参加するのみで、滑走は予定されていない。ザギトワ選手は正式には引退していないものの、第一線からは退いている。一方のワリエワ選手は現役だが、「病み上がり」のため出場を控えるという。
FSの演技は日本時間22日深夜から行われ、翌23日未明に優勝チームが判明する。スプートニクのSNSではリアルタイムの情報をお届けする。
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