孵化が始まったのはブラジルとボリビアの国境を流れる川。ブラジルではグアポレ川、ボリビアではイテネス川と呼ばれ、毎年9月下旬になると大量のオオヨコクビガメが産卵のため川沿いに集まることで知られている。
オオヨコクビガメはカメ目ヨコクビガメ科に属する種で、成体になると甲長が90センチメートルを超えることもある大型のカメ。
今回集まったの母ガメの数は推定約8万匹。巣を掘り卵を産み付け、昨年12月中旬ごろに孵化が始まった。その様子を、ドローンが捉えていた。
孵化は1月上旬まで続く。母ガメは産卵後、近くの川浜で自分の卵が孵化するまで待機。孵化した子ガメは、ゆっくりと川に向かって這っていくという。
カナダ紙「ノーザン・ニュース」がCNNを引用して報道したところによると、ニューヨークに本部を置くNGO団体「野生生物保全協会WCS」は科学者との協力の下、ドローンやサーモグラフィーを利用して現地のオオヨコクビガメの個体数を算出しているという。また、近い将来は人工知能(AI)を利用し、個体数のカウント作業の自動化が可能になることが期待されるとのこと。