ハンブリング氏はBMPTについて、戦場に最後まで残って紛争の結果を実際に決定づける能力を持っており、堅固な標的にすでに対応できなくなった大口径砲を搭載した「センセーショナルな戦車」ではないと指摘してる。
その裏付けとしてハンブリング氏は、「テルミナートル」がウクライナでロシア軍部隊が実施している特殊軍事作戦に参加して良い結果を示し、開発者が発表した戦術・技術的特性が確認されたことを挙げた。
同氏は特に、BMPTがT-72戦車の車台をベースとし、新たな遠隔操作式の砲塔を搭載していることを指摘した。BMPTは、射程2000メートル、最大発射速度毎秒12発の安定化された30mm自動砲2基や、シェルターや建物などのより堅固な標的を破壊することができる最大射程6000メートルの対戦車誘導ミサイルの発射装置4基などを装備している。またBMPTには、対戦車用砲弾などを爆発させるための爆発反応装甲「レリークト」も装着されているほか、砲塔が比較的小さいためその脆弱性も低い。さらにセンサーも重要だ。360度のパノラマ式照準器が採用されており、指揮官は射撃目標を指示するために砲手とビデオを共有することができる。
米メディアは先に、ロシアが特殊軍事作戦で使用して成果をあげたロシアの兵器について、米国にとって恐ろしい存在であり、「恐怖」を抱かせると報じた。
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