ブルームバーグは、中国が自動車市場2位の座を獲得した場合、これが世界の自動車産業を変え、貿易相手国との間に新たな緊張が生じかねないと指摘している。中国自動車協会は、中国車の海外出荷台数は2020年からの3年で3倍に増え、2022年は250万台を超えたと発表している。
中国車は中東や中南米の市場でトップを占めている。中国のたてた海外向けの販売目標は2030年までに800万台達成。この数は日本の現在の輸出台数の2倍を超える。これについて専門家の間からは、EUの政治的反発を招く危険性があるという声が挙げられている。
国連商品貿易統計データベースによると、2021年の輸出向け中国車の平均価格は約1万3700ドル(178万円以上)。これはドイツの輸出車の平均価格の約3分の1、日本車と比較した場合、30%安い。
露連邦税関によれば、2022年のロシアの新車輸入市場では中国車が40%増の11万7000台で首位を占めた。
関連ニュース