イスラエル・エルサレムで銃撃テロ 死傷者も

イスラエル・エルサレム市内のユダヤ教の礼拝所・シナゴーグで27日、銃撃テロがあり、複数の死傷者が確認されている。イスラエルの各メディアが報じている。
この記事をSputnikで読む
「エルサレム・ポスト」などによると、事件でこれまでに少なくとも7人が死亡、10人が負傷した。また、現地警察によると、容疑者はその場で無害化(射殺)されたという。
また、無害化された容疑者は東エルサレムに住む21歳の男だった。男は逃亡しようとして、警察に向かって発砲した後、射殺された。男が使用したピストルは押収されている。イスラエルのテレビ局 i24NEWSは、容疑者の男と目される人物の顔写真も公開していたが、捜査の過程で犯人は別の人物だと判明した。
イスラエル警察はテロに関与した可能性のある42人を逮捕。その多くはこれまでに犯罪歴はない実行犯の男の親類や知人らだという。
インターネット上では事件現場近くから銃撃音を捉えたとみられる映像なども拡散している。
事件前日の26日には、イスラエルがパレスチナ人居住区のヨルダン川西岸地区で急襲作戦を行い、10人のパレスチナ人が死亡していた。西部のパレスチナ人居住区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織は、銃撃テロはこのイスラエルの急襲作戦への「自然な反応だ」と声明を発表。一方で犯行自体は男が単独で行ったとみられており、組織的背景は明らかになっていない。
また、事件があった27日は、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(国際ホロコースト記念日)」だった。1945年1月27日、ナチス・ドイツのユダヤ人絶滅政策の現場となったアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所が旧ソ連軍によって解放されたことから、2005年に国連総会で定められた。
関連ニュース
ホロコーストの犠牲者と英雄たち
地獄の終焉 ソ連軍による78年前のアウシュヴィッツ強制収容所解放
コメント