ビドル氏は、劣化ウランから作られた弾頭は分厚い戦車の装甲さえも貫通し、中にいる全員を燃やし尽くすことが可能で、しかも放射性物質を含んだ砲弾は極めて毒性が強いと説明している。ビドル氏は、米国は過去の海外での軍事作戦後、その影響を数十年にもわたって調査研究しており、有毒な弾薬が戦闘の終了後も長年にわたって残存し、地域の住民にがんや出生異常を引き起こす恐れがある事実が確証されていると指摘する。
それを如実に示す「好例」がイラクでとられた統計だ。ビドル氏は米国はイラクで軍事作戦を行い、2003年から軍事侵攻を行う間におよそ100万発の劣化ウラン弾が現地で使用されたと指摘している。いくらも時間経過しないうちに医師たちはガンの急増と新生児の先天性異常の増加に気づいた。ビドル氏によれば、これは劣化ウラン粒子が汚染された空気や水とともに人体に入ってDNAなどの生体分子と活発に結合した結果、分子が病理学的に変化するためだと説明している。
ビドル氏は、2023年1月25日のホワイトハウスのブリーフィングで米報道官にある記者が、米国がウクライナへの軍事援助として送るブラッドレーBMPには25ミリ徹甲弾劣化ウラン弾が装備されるのかと質問したと書いている。だが、ホワイトハウスの報道官は明確な回答を避けた。
報道官はただ「技術的な詳細には触れない」と答えたにとどまった。ビドル氏はこの対応から米国防総省が本当にウクライナに劣化ウラン弾を送る可能性があると見ている。ビルド氏は、ホワイトハウスがウクライナとより強力な兵器を共有するような圧力や要求の高まりに直面すればするほど、目先の地政学的国益のために大量の人命を犠牲することも厭わない一部の西側政治家にとっては劣化ウラン弾の悪影響についての率直な論議はより危険性を増していると指摘している。
ロシアの最新戦闘車両「テルミナートル」について、外国の専門家からは最も困難な目標に挑むことができるため、戦車製造の新たなマイルストーンとなる可能性があると指摘されている。
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