国連人権理事会(UNHRC)は、テロ対策における人権および基本的自由の促進と擁護に関する国連特別報告者のフィヌエラ・D.ニー・アオライン氏が今月6日から米国を技術訪問すると発表した。
UNHRCによると、この国連独立専門家のニー・アオライン氏は今月6日から14日にかけてワシントンD.C.とキューバのグアンタナモ湾にある米海軍基地内の収容所を訪れる。国連の専門家がグアンタナモ収容所を訪問するのは今回が初めてとなる。
2009年、当時のオバマ米大統領は、グアンタナモ収容所の閉鎖に関する大統領令に署名した。しかし、議会が閉鎖のための資金提供を拒否したため、閉鎖は実現しなかった。後任のトランプ氏は大統領任期中にオバマ氏の大統領令を正式に撤回した。一方、トランプ政権下ではグアンタナモ収容所に新たな収容者はいなかった。バイデン現政権はグアンタナモ収容所の閉鎖を目指すと発表しているが、その具体的な時期は明確に示していない。