多層ミサイル防衛シールド 独、防空システム強化に170億ユーロ拠出へ

ドイツは、最大170億ユーロ(約2兆4100億円)に相当する多層ミサイル防衛シールドの構築について防衛関連企業と協議している。同シールドは、さまざまなメーカーの複数の防空システムで構成される。「シールド(盾)」はドイツだけでなく近隣諸国も保護する。ブルームバーグが消息筋の話を引用して報じた。
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ブルームバーグによると、ドイツ政府は、同国の軍需企業ディール・ディフェンスと20億~30億ユーロ(約2831億円~約4247億円)相当の防空システム「IRISーT」最大8基の購入について協議している。ドイツは先に、「IRISーT」をウクライナに供与している。
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また、このシールドには、イスラエルと米国が共同開発した最大40億ユーロ(約5663億円)相当の「アロー3」システムや、最大100億ユーロ(約1兆4156億円)相当の米国の「パトリオット」システムも含まれるという。
消息筋によると、多層シールドはドイツが主導する「欧州スカイシールド「(Sky Shield)プロジェクトに統合される。同プロジェクトにはすでに15カ国が参加している。
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