ロシアにウクライナと交渉する意思がないという西側の主張は事実無根=露外務省

欧州委員会のジョセップ・ボレル上級代表はロシアがウクライナと交渉する用意を示していないと主張しているものの、それは事実ではない。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官が表明した。
この記事をSputnikで読む
先にボレル上級代表はオーストリア紙、Der Standartの取材に応じた中で、欧州はウクライナの停戦交渉に向けて常に用意ができているとしつつ、ロシア側からこれを開始する政治的意思が確認されないと表明し、紛争を終わらせる唯一の手段は「ウクライナに道具を与えること」だと表明していた。
米国はロシアとウクライナの和平交渉を進めるべし、軍事支援は欧州が負担すべし=トランプ氏
ザハロワ報道官はこの点について次のように反発した。

「ボレルは慣れた手口で嘘をばらまいている。リマインドしたいのだが、ロシアはあらゆる舞台で、あらゆるレベルでウクライナの紛争を調停するための交渉を始める用意があることを一度ならず表明してきた。前提条件抜き、受け入れられない条件抜きで。しかし、まさにウクライナ側が外部からの命令でその場を去ったのである。EUがウクライナに「手段」を与えよと呼びかける「外交」は、武器と兵器のさらなる供与を意味する。言い方を変えれば、紛争長期化の投資であり、非軍事的解決の模索ではない」

ウクライナへの戦闘機供与の可能性を排除しない=スナク英首相
ウクライナの首都キーウで開催されたEUウクライナサミットの日、ボレロ上級代表はゼレンスキー大統領がロシア連邦指導部とのあらゆる交渉を禁止すると大統領令で決定した点を忘れたふりをしたと指摘し、自らの熱弁はウクライナ指導部に向けるべきだとザハロワ報道官は助言した。
関連ニュース
国防総省が総額21億ドルの追加軍事支援リストを公表、射程150キロの誘導弾含める
ゼレンスキーがロシアとの対話開始に向けて計画を用意=伊首相
コメント