秘書官差別発言に野党反発、退席 首相「丁寧に説明」衆院予算委

衆院予算委員会は6日午前、2023年度予算案の一般質疑を実施した。立憲民主党など野党は冒頭、首相秘書官を更迭された荒井勝喜氏によるLGBTなど性的少数者や同性婚への差別発言を巡り、予算委で松野博一官房長官が経緯などを説明するよう根本匠委員長に要求。根本氏は拒否した。野党側は反発し、退席した。これに先立ち、岸田文雄首相は官邸で記者団に「丁寧に内閣としての姿勢を説明していく」と述べた。
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予算委は野党側が退席したまま質疑を続けた。松野氏は、自民党の田畑裕明氏から荒井氏更迭の経緯を問われ「発言は不当な差別と受け取られても仕方がない。政府の方針と全く相いれず、言語道断であり、遺憾だ」と指摘した。
政府の方針については「岸田政権は持続可能で、多様性を認め合う、包摂的な社会を目指している」と説明。「性的指向、性自認を理由とする不当な差別や偏見はあってはならない」とも強調した。
予算委には鈴木俊一財務相らが出席した。首相が重視する構造的な賃上げなどを巡って議論した。
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