北朝鮮は14日、ジュエ氏が描かれた新たな切手のデザインを初めて公開した。切手には、昨年11月に行われた大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射実験に立ち会った金親子が描かれている。
鄭氏はジュエ氏が「どこにどのように公の場に姿を見せるか」が重要だと指摘する。北朝鮮メディアがジュエ氏を「次世代の象徴」として見せたがっているということだけでは、昨今ジュエ氏の写真や動向が頻繁に公に報道されている理由を説明するのには不十分だという。
正恩氏はジュエ氏を大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射実験に立ち合わせたり、核兵器搭載可能なミサイル「KN-23」や中距離弾道ミサイル「火星12」の貯蔵庫の視察に同行させたりしている。これについて鄭氏は3つの理由があると説明する。
「第一に、正恩氏の『愛するお子様』であるジュエ氏が将来の後継者であるということを、間接的に示唆するものと指摘できる。
二つ目に、ジュエ氏が大陸間弾道ミサイルの発射実験やミサイル貯蔵庫の視察に同行し、その写真まで公開されたのは、北朝鮮が『決して』核兵器を放棄せず、ジュエ氏の代になっても核ミサイル開発が続くことを示している」
また、三つ目について鄭氏は、ジュエ氏はまだ「将来の後継者としての帝王学」を学んでいる段階であるが、もし本当に政権の座につけば核兵器を手にし、コントロールする必要が生じると指摘。そのため、正恩氏はすでにジュエ氏と核戦力についての情報を共有し始めており、将来ジュエ氏が「自信をもって重要な戦略資産を指揮できる」ように訓練しているという。
「米国本土に届く『火星17』の発射実験や、グアムや日本を叩くことができる中距離弾道弾『火星12』、韓国全土を攻撃できる『KB-23』の貯蔵庫の視察に、正恩氏がジュエ氏を連れていったことは偶然ではない。これは米国、日本、韓国に対する軍事戦略に関わる『帝王学』とみることができる」
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