ウクライナの首都キーウ(キエフ)では15日、ポーランド人で構成された特殊部隊の結成が発表された。この特殊部隊は「ポーランド義勇軍団」と名づけられる予定で、国際傭兵団「ウクライナ領土防衛部隊外国人軍団」とは別の組織で、ウクライナ国防省の直属部隊として活動する。報道によると、同様の軍団はすでにウクライナ国内で展開しており、現時点で少なくともドイツ軍団が存在するとのこと。
ポーランド特殊部隊の入隊希望者はポーランドとウクライナの専門家らによって選抜される。入隊に際してはアルコール依存症と麻薬依存症のチェックが行われる。選抜センターはポーランドに設置されるものの、現時点で政府からの正式な承認はない。ポーランド特殊部隊は主にキーウ州を拠点に活動し、その総司令部などに関する情報は非公開となっている。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2022年11月上旬、ウクライナには60カ国以上から8000人以上の傭兵が到着したと発表していた。出身国はポーランド、米国、カナダ、ルーマニア、英国が中心となっている。発表時点で3000人近くの傭兵が死亡したほか、同様に3000人近くが帰国した。西側メディアによると、2023年1月時点でウクライナ軍内部では1000人から3000人の傭兵が活動している。
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