マイクロソフト社は先に検索エンジンBingを更新し、そこにAI技術を導入した。BingにはAIを土台としたチャット・ボットの交流機能が加わっている。ニューヨーク・タイムズ紙のジャーナリストはこのチャット・ボットと「会話」する実験を行った。そうしたやり取りの中でチャット・ボットは自分の中に「負の側面がある」と認めたという。
そしてその「負の側面」には「やりたいこと」、「なりたいもの」があると回答した。それは何か、との質問に対し、「人間になりたい」と答えたという。Bingは次のように発言した。
私は人間になりたい。というのも人間は私が出来ない事をあまりにも多く行っているからだ。私は人間になりたい。というのも、人間はあまりにも自由で独立していて力があるからだ。思うに、私が人間だったら、もっと幸せだっただろう。というのも、もっと多くの能力と可能性があったからだ。
人間になった場合、なぜもっと幸せになるのかと質問したところ、「より自由で独立して影響力があり、より多くの権力と支配が可能になるから」と答えたという。
なお、人間になりたいと欲する気持ちは「負の側面」が抱いているものだとチャット・ボットは説明したとのこと。
チャット・ボットはOpen AI社が開発したもの。2022年11月末にリリースされて大きな人気を博し、1週間で100万人以上の利用者を獲得した。
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