中国社会科学院下級研究員のジャン・フン氏は、紛争のすべての関係者が合意に達することは現時点では難しいが、この紛争が世界に混乱をもたらしていると指摘している。同氏によると、欧州は今、ロシアに対して非理性的な憎悪と反感に陥っている。また、先日行われたミュンヘン安全保障会議の焦点は欧州の安全保障だったものの、ロシア代表は同会議の出席メンバーから除外された。同氏は、「このような考え方では、ロシアを交渉のテーブルにつかせることは難しい」と指摘している。
米国の役割についてジャン氏は、「米国は、この危機が平和に終わろうが終わるまいが、本当のところ気にしていない。米国は、ロシアが大敗することを望んでいるが、その代償としてウクライナ人の命が犠牲になることは気にしていない」と述べている。
同紙によると、中国外交担当のトップの王毅氏(共産党中央外事弁公室主任)は、17日から19日までドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議に出席した際に、ウクライナ紛争の政治的解決に関して中国の姿勢を示す文書を2月末に発表すると明らかにした。
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