国連安保理の緊急会合、ロシア代表が朝鮮半島をめぐる問題を指摘 「いかなる軍事活動にも反対」

現地時間20日に開催された国連安全保障理事会の緊急会合で、ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連次席大使は、ロシアは朝鮮半島と北東アジア諸国の安全を脅かすいかなる軍事活動にも反対すると表明した。
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ポリャンスキー氏によると、ロシアはすべての当事者に自制を示し、対話の再開へ向けた用意があることを実質的な手段で確認する必要性を繰り返し指摘してきた。「しかし一方で、北東アジアにおいて軍事活動は急激に増加している。状況を悪化させ、朝鮮半島問題の政治的・外交的解決を遠ざけるだけだ」と同氏は主張した。
ポリャンスキー氏は「今日、ミサイル発射については多くを耳にしたが、例えば、メディアの報道によれば、その直前に韓国と米国が核兵器を搭載した潜水艦の寄港を含む指揮所演習と、3月に合同軍事演習『フリーダムシールド』を行うと発表した。この事実については注目されなかった。ミサイル発射の翌日、米韓両国は戦略爆撃機による共同空軍訓練を実施した」と指摘。
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同氏の指摘によれば、これらは地域の状況が「悪循環」で展開し続けていることのほんの一例に過ぎないとした上で、「韓国国防省は先週、新たな国防白書において、昨年12月に朝鮮労働党中央委員会が韓国を『敵』と定義したことに言及し、北朝鮮を『敵』と位置づけた」と補足した。
ポリャンスキー氏は、反北朝鮮という明白な方向性を持つ米国の「傘下」にある地域諸国が、前例のない軍事行動を起こしていることに対し、北朝鮮はミサイル実験で対応していると述べた。また「エスカレーションのさらなるスパイラルは、事態が制御不能になる危険なラインにますます近づいてしまう」と強調した。
「2018年から2019年にかけて北朝鮮がとった措置は、実現すれば地域の状況が大きく改善する可能性があった。しかしながら、時間を追ってこれらの措置が米国やその同盟国により無視されたことを遺憾に思う」とポリャンスキー氏は表明した。
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