露外務省、ロシアとアフリカの関係発展に欧米諸国が「不快感」を抱く理由を説明

西側諸国は、ロシアとアフリカの関係強化を個人的な侮辱として受け止めている。なぜなら、アフリカから長年にわたってただ同然で必要な資源を巻き上げてきた新植民地主義の原則をなかなか手放せないためだ。ロシア外務省のミハイル・ボグダノフ次官がこのような見解を示した。
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ボグダノフ氏は、スプートニク通信のインタビューに対して「最近の地政学的状況と自由主義的発展モデルの危機は、政治・経済の両方における国際関係の世界的システム全体を再構築する必要性を示している」とし、「フランスを含む『集団的な西側諸国』にとって、これは長年にわたり、アフリカから必要な資源をただ同然で巻き上げ、自国の産業を維持し、経済を発展させてきた新植民地帝国の終焉を意味する」と話した。
「習慣を変えるのは難しいということは明らかだ。したがって、ロシアとアフリカのパートナーシップ強化は、多くの西側諸国では個人的な侮辱として受け止められている。それゆえ、西側諸国はアフリカとともに、大陸で我が国に対抗するために積極的な取り組みを始めている」とボグダノフ氏は指摘した。
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一方、ロシアはアフリカ諸国の間で、信頼できるパートナー国であり友好国であり、困難な状況で支援する構えができている国という高い評価を得ているという。「アフリカの独立闘争の時も、自然災害の時もそうであったように、今日もテロ脅威への対抗や、アフリカ諸国の主権保全といった問題がある。フランスがこれに対抗するのは難しいだろう」との考えを示した。
西側諸国がこの地域でのロシアの役割強化を阻止しようとしていることから、反ロシア的な挑発が予想されるだろうかという質問に対し、ボグダノフ氏は「別の場面で、何らかの形で非外交的だと言えるかもしれない」と答えた。
「しかし、ウクライナ問題をめぐる西側諸国の行動については、何もかもが予想できることを示しており、我々は状況のいかなる進展にも対応できるようになっている」とボグダノフ氏は締めくくった。
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