地元警察によると、午後には約2500人が基地付近に集まった。ドイツ警察のニュースサイトに掲載された記事によると「集会はすべて平和的に行われた」とされている。
抗議の参加者による現場中継では、「ラムシュタイン空軍基地を閉鎖せよ、米国人は帰れ」と書かれたプラカードを手に、唱和している人々が映し出された。これらの言葉は抗議の主な標語となっていた。参加者はまた、ウクライナ紛争に関する和平協議を一刻も早く行うよう要求した。一部の参加者は、ロシアやドネツク人民共和国(DPR)の旗を掲げていた。
抗議活動は、ドイツ、オーストリア、スイスの数十の平和運動によって組織され、発表された。一方で、右翼や陰謀論者、ワクチン接種に批判的な人々も抗議活動に参加した。主催者らは、今日、人々の政治色はもはや問題ではないとし、米国の核兵器が保管されているラムシュタイン空軍基地やビューヒェル空軍基地といった拠点が、紛争激化の標的となり得ることを考慮するよう呼びかけた。
ラムシュタイン空軍基地は、在欧米空軍(USAFE)の司令部であり、NATO(北大西洋条約機構)基地の1つ。米領土外では、米空軍最大の拠点である。兵士約1万5000人が常駐し、約3万人の専門家が働いている。同基地は、核弾頭が保管されているとされるドイツ国内の2つの基地のうちの1つである。
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