ルカシェンコ氏は、中国メディアのインタビューに対しこのように語った。
「我々は、米国が欧州に反中の道を歩むよう促していることを理解している。だが欧州は抵抗しており、これは当然だ。中国から遠ざかり、中国と衝突するという事態となっては困る。一方で、米国が圧力をかけてきたら、欧州、特に西ヨーロッパは消滅しかねない。欧州の人々はこれを理解しており、中国にはこの方面で大きなチャンスがある」
中国に対し、ルカシェンコ氏はベラルーシ市場での取り組みに乗り出すよう呼びかけた。「紛争はいつか終わる。誤解や矛盾はなくなるが、国民や国家の利益は残る。ベラルーシのあらゆる分野で事業に取り組んでみてください。中国に対して開かれていない、禁じられているテーマはない。そして、それは隣国の不利益になることはない」と述べた。
またルカシェンコ氏は、将来的には中国の「一帯一路」構想とユーラシア経済連合の新しい政策は結びつくはずであり、すべての当事者がそこから利益を得ることになると考えているという。「物流や貿易だけでなく、2つの方向性を持つハイテク技術からは多くを得ることができる。これは遠い話ではなく、我々にとってとても興味深い。先日、CIS(独立国家共同体)とユーラシア経済連合の首脳会議で、中国との協力関係を深める方法について議論した。何よりも『一帯一路』構想に基づくものだ。これは良い案だ」と話した。
ルカシェンコ氏によると、ユーラシア経済連合は中国にとって非常に有望な市場であるとのこと。「中国は我々の方面に向け非常に強く発展している。当然ながら、ユーラシア経済連合は独自の利益と利点を持つ組織である。中国はこの利益を考慮すべきであり、そうしている」と指摘した。
関連ニュース