「安全上の懸念」からフランスでは大統領と全閣僚がTikTokの使用を拒否

中国の動画投稿アプリTikTokは利用者の個人情報保護規則に違反しているとの懸念から、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、および国内のあらゆる閣僚は、職場のスマートフォンで同アプリの使用を拒否する。フランス大統領府のオリビエ・ベラン報道官がブリーフィングで明らかにした。
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先に仏国民議会(下院)は議員らに対し、自身のスマートフォンにアプリをダウンロードする際は細心の注意を払うよう呼び掛けた。ただし、その際にTikTokについての具体的な言及はなかった。
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ベラン報道官は、いくつもあるアプリの中から具体的に特定のアプリを指摘する必要はないとコメントしている。欧州連合(EU)ではデジタル上の主権を保護するため、ハイレベルで利用されるアプリについては、個人情報収集に関するEU基準の保証が担保される必要があるとした。その上でそうしたアプリが個人情報を収集し、EU域外で使用されることは望まないとした。それこそEUの主権を守る基礎であり、「この問題において我々はナイーヴではない」と発言した。
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