新型コロナウイルス

米国、新型コロナ発生源に関する報告書へのアクセスをWHOに提供せず

世界保健機関(WHO)の専門家、マリア・バン・ケルコフ氏はブリーフィングで、新型コロナウイルスの発生源をめぐり、米エネルギー省が中国の研究所から流出した可能性が高いとする報告書をまとめたことを受け、WHOは米国に対して報告書の根拠となったデータなどへのアクセスを繰り返し要請したが、米国はアクセスを提供しなかったことを明らかにした。
この記事をSputnikで読む

ケルコフ氏は「我われはここジュネーブで米国国連代表部に対し、エネルギー省がまとめた最新の報告書などに関する情報提供を求める書簡を送付した。我われは米保健福祉省にも同様の書簡を送付した。現時点で、我われはこれらの報告書またはこれらの報告書を作成する際に使用されたデータにアクセスすることはできない」と述べた。

同氏は、あらゆる機関に対して情報提供を呼びかけ、これは新型コロナウイルスの発生源に関する科学的議論を進める上で「死活にかかわるほど重要」だと指摘した。
新型コロナウイルス
米エネルギー省、新型コロナ起源に新判断=米紙
これに先立ち、米国のブリンケン国務長官は、新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から流出したという説は極めてリアリティがあるが、これは最終的な結論ではないと発言した。
コメント