2月12日から25日までの2週間において、南極大陸で溶解した海氷の量は13万6000平方キロメートルに達した。南極に浮かぶ海氷を研究するタスマニア大学のウィル・ホブス氏は、海氷は反射率が高いので太陽光で溶けることはないが、海氷の周辺に海水があると溶解すると説明している。
海氷は記録的なスピードで溶解し続けており、これは海面の急上昇と地球規模の気候変動を引き起こす可能性がある。研究者らが最も懸念しているのは、南極海の海域の一つ「アムンゼン海」にある「終末の氷河」と呼ばれる「スウェイツ氷河」が今後どうなるのかという点。この氷河が溶解した場合、海面が0.5メートル上昇する恐れがある。
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