「Tasnim」通信によると、イランの国家安全保障最高評議会の代表がサウジアラビア側と中国・北京で数日間にわたり交渉を重ねた末、今回の共同宣言が署名された。両国は交渉の結果、国交を回復し、2カ月以内に大使館や代表部を開設することで合意した。
また、両国外相も合意の履行に向けて会談する意向だという。
中東の地域大国でライバル同士でもあるイランとサウジアラビアは2016年1月、外交関係を断絶した。サウジアラビアがシーア派の指導者ニムル師を処刑したことに抗議し、イラン国内のサウジアラビア公館にデモ隊が侵入したことがきっかけとなった。だが、この数か月は両国が関係改善の意思を示していた。
サウジアラビアのムハンマド・ベン・サルマン皇太子は昨年、イランとは隣国として関係を築く必要があるとの考えを示していた。一方、イランは国内で起きた大規模デモでサウジアラビアが反政府運動を支持していると疑い、両国の間には緊張関係が続いていた。
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