米芸能専門誌「バラエティ」は9日、アカデミー賞の主催者「映画芸術科学アカデミー」が、12日(日本時間13日)に行われる授賞式でゼレンスキー大統領がビデオ演説するのを拒否したと伝えていた。
これを受けザハロワ報道官は、SNS上の自身のページに次のように投稿している。
「ゼレンスキーにはオスカーの授賞式で演説する機会ではなくて、米国のホラー映画の主役として、賞そのものを授与するべきでしょう。ゼレンスキーはワシントンに依存したモンスターをスーパーリアリズム的に具現化している。映画『国民の僕』のゴロボロジコ大統領とは大違いね」
「国民の僕」は俳優時代のゼレンスキー氏が主役を務めたウクライナの人気ドラマ。ゼレンスキー氏扮する歴史教師、ワシリー・ゴロボロジコが政府の腐敗を非難する動画でSNS上のスターとなり、意図せず選挙に当選して大統領となる物語だ。現実のゼレンスキー氏も本当に大統領になってしまった。
「バラエティ」によると、昨年のアカデミー賞授賞式でもゼレンスキー大統領のビデオメッセージの可能性が取り沙汰されていたが、最終的には拒否された。アカデミー賞のプロデューサーであるウィリアム・パーカー氏が、「ハリウッドは有色人種の戦争は無視してきたのに、白人の紛争であることを理由に、ウクライナにだけ注意を向けることに懸念を表明した」からだという。一方、今年の拒否の理由は明らかになっていない。
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