反ナチ抵抗運動「白薔薇」、最後の生存者が他界

ナチス・ドイツに対する抵抗を行った学生運動「白薔薇」に参加し、粛清を生き延びた最後の活動家、トラウテ・ラフレンツさん(103)が米国で他界した。DPA通信がミュンヘンにある白薔薇財団の発表を引用して報じた。
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ラフレンツさんは米サウスカロライナ州に暮らしており、103歳で息を引き取った。
白薔薇運動の参加者に対する粛清が行われていたころ、ラフレンツさんは運動への直接的な参加やビラ配布への関与を隠し通し、懲役1年で難を逃れた。しかし、その後再び裁判にかけられ投獄された。そして進軍してきた連合軍により中部バイロイト市の刑務所から解放され、1947年に米国へ移住した。
白薔薇抵抗運動は1943年2月に活動が暴かれ、参加していた学生の多くはギロチンで処刑された。処刑された主要メンバーの中には露オレンブルク出身のアレクサンドル・ショモレリさん(1917-1943)がいた。シュモレリさんは2012年、ロシア正教会によって列聖された。
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