「同じようなことは毎年春と秋に繰り返されている。つまり米国が韓国で演習をする度に緊張化は増す。米国が演習を発表すると、北朝鮮はそれを脅威と呼び、韓国はそれは自分たちの権利だと主張し、北朝鮮は見せしめに何かをする。だが両サイドともどこに限界の境界線があるのかは理解している」
アスモロフ氏は、緊張化が緩和した後、両国は敵対する攻撃者に武力を見せつけ、脅したとして確信を持つが、対立が本格的な紛争にまで達することはおそらくないとして、次のように語っている。
「対立が本格的な紛争にまで達することはおそらくない。つまり米国は軍事演習を行い、北朝鮮は強硬な声明を表し、それと並行してミサイル発射を行うが、これから何か大きなことが起きる恐れは小さい。だがこうした加熱状況では誰かの神経が狂ったり、何らかのシグナルが正しく伝わらなかったりといった不合理な要因で衝突に至るリスクも高まる」
韓国の聯合ニュースは3月13日にかけての深夜、北朝鮮が潜水艦から「戦略巡航ミサイル」2発を発射したと発表したと報じた。その後、北朝鮮の朝鮮中央通信は発射のミサイルが日本海上の標的に命中したと報じている。
米韓は3月13日から23日に大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を行う。同演習は米韓同盟史上最長のコンピューターシュミレーション形式での司令本部演習となる。これと同時並行し、野戦での「ウォーリアーシールド」も実施される。報道によれば、これらの演習に米国からニミッツ級原子力空母および原子力潜水艦が参加するか否かをめぐって交渉が行われている。