分析会社「Similar Web」によると、ChatGPTは現在、史上最も急成長なネットアプリであり、1月の平均ユーザーは1日あたり1300万人だった。マイクロソフト(Microsoft)が支援するOpenAIは2022年11月末にChatGPTを無料で使えるよう提供を開始した。
ジュリア・オトゥール氏によると、ボットの質とスピードがChatGPTを強力な生産性向上ツールにしているという。さらにAIにはカルチャーあるいは言語の壁がない。AIは誰にでも成りすますことができ、潜在的に「大量破壊サイバー兵器」になる可能性も秘めている。
一方で、ChatGPTで作成された詐欺メールを見分けることは可能だとオトゥール氏は言う。特に、銀行や税務当局からの機密情報に関する「緊急」の問合せ、あるいは送付元の疑わしい電子メールアドレスなどに加え、詐欺師をメールのデザインで特定することが可能だ。ChatGPTは正確なコピーを作成できるが、そのためにはサンプルが必要であり、そのサンプルは常にオープンに入手できるわけではない。つまりレターヘッドからリンク先に至るまで、企業なら企業として見慣れたスタイルとは異なって見える可能性がある。
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