同誌によると、SVBには米カリフォルニア州の公務員年金基金(CalPERS)や同州教職員年金基金(CalSTRS)、韓国の国民年金公団(NPS)などが投資をしていた。
例えば、CalPERSはSVBに約6700万ドル(約90億円)の投資をしており、CalSTRSも約1100万ドル(約14億円)の株式を保有していた。NPSは約2320万ドル(約31億円)、スウェーデン最大の年金基金「Alecta」も約8億4700万ドル(約1135億円)の投資をしていたという。
こうした各年金基金は日本円で数兆~数十兆円規模の資産を運用しているため、今回の損害はそのごく一部に過ぎず、ただちに基金全体に影響を与えるものとはならないとみられる。一方、これまで報じられている範囲では、日本の年金基金がSVB破綻に関連して大きな損失を被ったという情報は確認されていない。
また、日経新聞によると、14日の東京株式市場での日経平均株価は3日連続のマイナスに。銀行株など金融・保険業界を中心にリスク回避の売りが広がり、前日比610円92銭(2.19パーセント)安の2万7222円04銭で取引を終えた。
市場データによると、香港ハンセン指数はマイナス2.27パーセント、KOSPI指数はマイナス2.56パーセント、上海総合指数はマイナス0.72パーセントとアジア各地で軒並みマイナスとなっている。
3月10日、米銀行のシリコンバレーバンクが経営破綻したことが判明。2008年の金融危機以降に米国で破綻した銀行としては最大規模となっている。
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