マコンビル氏によると、米国はすでに欧州に機動部隊を1つ配備しているが、「予測不可能な状況にあるゾーン」のためにもう1つ別の部隊がつくられる可能性がある。同氏は、太平洋地域に配備される可能性がある部隊を合わせると5つになり、「これら5つの部隊は(地理的に)このように配備される見込みだ」と述べた。
マコンビル氏によると、これらの部隊は効率性や機動性の高さや、「必要な場所にきわめて迅速に移動」できることなどが特徴。
太平洋地域に一度に3つの部隊を配備することは、中国を最も深刻な戦略的挑戦と見なし、2040年までに中国の軍事力が自国と同等になると考えている米国の現在の利益に合致しているという。
米国防総省のイーライ・ラトナー次官補(インド太平洋安全保障担当)は昨年12月、2023年は「同地域の米軍の構造において最も重要な改革」の年になる可能性があると表明した。一方、ポリティコ(Politico)によると、米国は中国本土が台湾侵攻の「可能性を検討さえしない」レベルまでインド太平洋地域における軍事プレゼンスを高めると約束していたが、米議会の一部の議員はそれにはもう遅すぎるとの見方を示しているという。中国は、航空機や弾道ミサイルに支えられた十分に大きな海軍を有しており、インド太平洋地域の海域における米国の支配に挑戦している。
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