今から150年前、仏南西部のクロマニョン洞窟で古代人の人骨が発見された。見つかったのは今から4万年から3万年前の成人4人、子ども4人の人骨で、1人の大人の額の骨には不審な傷あとがあった。この傷がついた原因ついて学者らの意見は食い違い、長い間まとまらなかった。
ようやく最近になって仏の考古学者グループはコンピューター断層映像を使い、傷あとのついた頭部を3Dで復元することに成功。これを外傷性脳損傷をうけた他の例と比較したところ、このクロマニョン人は恐ろしい方法で襲われ、その傷がもとで死亡したことがわかった。学者らの説は、この犠牲者は洞窟に入った瞬間、石の斧で頭部を強打されたというもの。これが正しいとすれば、これは欧州で初めて我々、現代人の祖先に腕力で攻撃が加えられた証拠が見つかったことになる。
以前、スプートニクは中国東部の遺跡で4万年前に存在していた古代中国文化「小長梁文化 」の痕跡が見つかったと報じている。この発見で古代中国文化についてのこれまで研究者らの理解が覆された。
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