シリコンバレー銀行経営破綻の余波 この1週間の米国内銀行によるFRB借入額は過去最大に

シリコンバレー銀行が破綻したことを受け、この7日間で米国内の各銀行が連邦準備制度理事会(FRB)から借入れた合計額は1648億ドル(約21兆9千億円)という記録的な数字となった。公表データから明らかとなった。
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これら資金は流動性の維持に利用されており、合計額のうち1528.5億ドル(約20兆3千億円)は、商業銀行を対象に最大90日間の短期貸出として割引窓口(ディスカウントウィンドウ)経由で貸し出されている。比較材料として、ウォールストリート・ジャーナル紙の計算では、この1週間前の諸銀行の借入額は45.8億ドル(約6090億円)だった。
FRBのデータによると、今回の貸出額は同機能始まって以来の最高額となり、2008年のリーマンショック時の水準を上回ることがわかる。その際に金融機関がFRBに借入れた総額は1110億ドル(約14兆7600億円)だった。
連邦預金保険公社(FDIC)は先日、資産総額で全米16位のシリコンバレー銀行(SVB)の閉鎖を発表した。同行の経営破綻は2008年以降の15年間でほぼ最大規模となる。
これに続きシグネチャー銀行も閉鎖。その少し前に暗号通貨を扱うシルバーゲート銀行の事業停止が発表された。FRB、米財務省、FDICは、破綻した銀行の預金者は自身の資金にアクセス可能と発表した。
銀行業界の流動性危機を克服するため、米国の規制当局は銀行セクターへの緊急融資(BFTP)を開始すると発表。最長1年の融資は銀行やその他預金取扱機関に有価証券を担保に提供されることになる。これは危機の際に銀行が証券を早急に売却する必要を回避するためだ。ブルームバーグは、JPモルガンの情報をもとに、FRBが同プログラムの一環として最大2兆ドル(約266兆円)を米銀行システムに投入する可能性があると伝えている。
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